あぁるぴぃJRPSちば会報157号


■ 投稿コーナー
★ロービジョン川柳&俳句
担当 中野
 10月中頃まで真夏のような天候でしたので、さわやかな秋日和は短く感じましたね。今号の俳句作家さんはお二人とも「虹」を季語にしています。お一人は「秋の虹」もう一人は「冬の虹」です。偶然とはいえ、これから寒くなる季節に虹はどのように映ったのか、どうぞ作品をお楽しみくださいませ。
 次回は来年4月号となりますので、2月末日までに投稿お願いいたします。季語は「元旦」から「春」までです。
 ところで、このところ川柳の投稿が少なく寂しい思いをしております。日常のささやかな思いから想定外のエピソードまで、遠慮せず投稿ください!

◆ロービジョン川柳
ペンネーム:青色吐息
・肩かりて 知る孫の背の 高きこと
【解説】
 久しぶりに、孫と並んで歩いた。自然に肩に触れ、随分背が伸びたなと感じた。サポートしてくれたが、自販機の前で止まったので、つい言ってしまった。
 「何か飲みたいものあるの?」
 「うん、いちごミルク!」
変わってないねぇ ウフフ

・水そそぐ コップのはずが 薬ビン
【解説】
 薬を飲もうと、コップに水を注いだつもりが、薬ビンの中に注いでしまった。もちろん、薬は全て捨てることになりましたよ。トホホ

◆俳句
ペンネーム:卯ノはな(うのはな)
・少年の 少女の手引き 秋日和
(しょうねんの しょうじょのてびき あきびより)
【秋の季語】 秋日和
 小学校で行われた福祉講座に参加しました。視覚障害者の手引きの練習があり、当事者としてお役に立てればと参加しています。こちらの気軽さとは裏腹に、みなさん緊張しながら手引きして下さっているようです。その一生懸命さが嬉しくて、詠んだ句です。

・ずっと住む 街になるかも 冬の虹
(ずっとすむ まちになるかも ふゆのにじ)
【冬の季語】 冬の虹
 冷え冷えとした空気の中の冬の虹は、とても、はかなげです。引っ越した街が、だんだんと自分の街だと思えるようになってきました。そうは言っても、まだ時間はかかりそうです。

ペンネーム:秀坊(ひでぼう)
・山の宿 烟る湖より 秋の虹
(やまのやど けぶるうみより あきのにじ)
【秋の季語】秋の虹
 北海道への家族旅行。宿に向かう途中、眼下の洞爺湖は霧に包まれていた。その時「あ、虹」「虹が立っている」との声。
 洞爺湖から秋の虹が立っていたのでした。

・祖父の碗 継ぐ金継 年の暮
(そふのわん つなぐきんつぎ としのくれ)
【冬の季語】 年の暮
 亡くなった祖父の夫婦茶碗を大事に持っていた祖母。金継師を捜して修してもらいました。

 問い合わせ先 中野 senryuu@crp.jp
★「第6回チャリティー音楽祭スーパーライブ2025」のご報告
視覚情報サポートラジオ 前田 憲志(マエケン)
 10月4日(土)はスーパーライブ開催以来初めてお昼頃に土砂降りになるなど、天候が思わしくない中で、音楽祭が行われました。ところが、そんな天気もなんのその!会場は大変盛り上がり、全盲アーティストたちの歌や演奏も感動的で、今年も素晴らしい音楽祭になりました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
 会場キャパの目標人数には達しませんでしたが、総動員数はスーパーライブ開催以来、最多の597名を記録しました!第1回から、60→90→200→402→409→597と、5期連続の増加となりましたので、順調に動員数を増やせているのではないかと考えています。これも毎年足を運んでいただける方々が、口コミなどを通して、さらに新しいご来場者様を増やしていただけていることなどが大きな要因だと想っています。

 続いて、今年の募金総額ですが、
・もうまく募金:12,026円
・日本盲導犬協会募金:11,500円
・チャリティー音楽祭基金:43,679円
 募金総額:67,205円となりました。


 多くの皆様のご支援、本当にありがとうございました。もうまく募金と日本盲導犬協会募金へは送金済みです。チャリティー音楽祭基金は、本音楽祭がこれからも継続して開催できるよう、その運営費に使わせていただきます。
 続いて、今年も反省点が出ていますので、来年開催の「第7回チャリティー音楽祭スーパーライブ2026」へ生かしていきたいと考えています。
 来年10月12日(祝)の会場はJR千葉駅より徒歩7分、千葉市民会館(大ホール)です!午前11時開場、午後6時半終演予定。全席自由。途中入退場自由。ぜひご家族ご友人などお誘い合わせの上、ご来場下さい。
 「見えない力で未来は変わる、変わった世界にみんなで立ちたい!」
 皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

★みんなの広場
 毎年11月末になると、長野の友人から林檎が送られてきます。まずは、真っ赤に色づいて甘酸っぱい香りを放つ林檎を、皮ごと輪切りにして頂きます。蜜入りのシャリシャリとした食感が大好きです。
 次に、アップルパイをつくるのが私の楽しみです。カスタードクリームを作って、林檎をたっぷりと入れた私の作り方をご紹介します。
 カスタードクリームは卵の黄身、砂糖、小麦粉、牛乳を弱火にかけて木べらでゆっくり、ゆっくり、もったりするまで焦らず混ぜていきます。林檎は銀杏切りにしてレモンと砂糖をまぶします。それを水分がなくなるまで火にかけ、ラム酒につけたレーズンとシナモンを入れて香り付けします。冷凍パイシートは伸ばして、型に敷き、端は飾り用に切り落とします。その上に、カスタードクリームをたっぷり、林檎もたっぷり入れるとこんもり山盛りになります。
 その際、食べる人の好みを思い浮かべて、カスタードを多めにしたり、林檎を多めにしたりしています。残ったパイシートを飾り付け、卵の黄身で艶出しをしたらオーブンへ。200度で40分位すると甘い匂いがしてこんがり焼き色が付いてきます。
 お待たせしました。パイ生地がサクッとしたアツアツを召し上がれ!

 少し前までは、材料の分量、電子レンジの設定、焼き具合の確認も一人で出来ていましたが、今は主人に助けてもらわなくては、大好きなアップルパイも作れなくなりました。
 友人が丹精込めて育ててくれた林檎や楽しみに待っている家族や友人のことを想うと、アップルパイはいつまでも作り続けていきたいと思っております。
松戸市 金子


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